〓 2024-02-15 00:08:05 |
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いっ…行きます!!!(身を乗り出し、ギュ、と角張った手を自身の色白く細長い指で握り見詰め返す。幼子の頃から思い馳せていた相手の誘いを断る理由も無い。言わば、これは水木サンに男としての魅力をアピールする絶好の機会!なんて内心舞い上がる。果たして今の僕は昂る気持ちを包み隠せて居るだろうか。ふと卓袱台上で茶碗風呂に浸かる実父に目線を向けた。この様子なら留守番だろう。「行ってきます」一言告げればまた向き直って、熨斗目花色の瞳に思わず吸い込まれそうになりドキッと心臓が跳ねる。相手の一挙一動に動揺するのも自分だけだと思うと途端に虚しさが増すが、此処で諦めるような器ではない。気を取り直して密着するよう左腕に両の其れを絡めれば、玄関に向かって歩を進め)
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