倉木真澄/五条悟 2024-02-13 23:43:59 |
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〈倉木真澄〉
「………これで二匹目。」
(地面に転がる女の死体を適当に始末し、次の獲物─恐らく"知りすぎた"のであろう四級術師─を追う。四級だけあって術式も大した事は無く、至極あっさりと片付いた。その死体を女の死体と同じ導線上に配置し、一仕事終えた後に携帯で時間を確認すればもう10時を過ぎている─次の現場も少々遠く、移動するだけで面倒極まり無い。疲れ果てた溜息を吐きながら脚を進め、近くを走っていたタクシーを捕まえて乗り込んだ。残りの仕事は後四件程だが、何せそれぞれの場所が離れ過ぎている─日付が変わる前に施設へ戻れたなら良い方だろう。自室で待っているであろう妻達にメッセージを送ろうかとも思ったが、少々面倒で止めてしまった。─メモ用紙を見た五条は皺くちゃにしかねない勢いでそれを握り、「…僕、真澄が居ないと…どうしようもないのに、なんで、」と時折しゃくり上げた半泣きの声で小さく呟く。暫くそうした後に顔を上げ、「傑、真澄に監視呪霊付けてないの…?」彼に向けてそう問い掛けた。)
──
〈五条悟〉
「…だな。…まあ、その…似合ってんじゃねーの?」
(五条は彼女の言葉に相槌を打ち、ようやく落ち着いてきたのか─まじまじとその服装を見つめた。頭を掻きながらそんな言葉を述べた後、照れ臭さに顔を背ける。)
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