春夏秋冬　（　〆　）　

はいはい、中庭ね。いいんじゃない。……階段、気をつけて。
（　先んじて降り階段に進めば、彼女を振り返りエスコート宛らに片手を差し出し。何処かから吹き抜ける心地よい風が頬を撫で、モカブラウンの髪を梳かすように流れる様子に単純ながら綺麗だと感じ。眩しげに双眸を細めたならば、つらつらと口にするのは普段通りの小生意気さが含まれるが、表情こそ仄かに笑みを湛えたもので。歩みすがらの誘いに素直な疑問を投げかけ　）
構わねぇけど、友達じゃなくて俺でいいの？


──


だめな事ないよ。任せて、俺どっちも得意だから。（　焼き菓子程度ならば、両親の姿を見様見真似で作るうちに得意となっており。自信たっぷりに口角をあげ応じて　）