??? 2024-01-30 20:32:30 |
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【一郎/人間界/貴族街(商店近く)】
>ラウダ、カリム、貴族街ALL
「....(今日はちょっと調べたいものがあるから行くか)」
タマネギの葉のようなアホ毛が特徴で華やかな服装をした青年、"イチロウ・ソヴァール"はスーツのポッケにだらしなく手を入れ、商店へ足を運んでいた。
「(それにしても...)」
ちら、と周りに目を向ける。今日はたまたま自分にとって必要な本を読みたかったので父親に許可をもらい、こうして歩いている訳だが相変わらず綺麗だな、と建物や街並みなどを久しぶりに出かける一郎はただ感想のように思っているが裏腹に少し心の中からワクワクという感情が出てきて。
…何だろうこの気持ち、僕はただ"魔族や魔法"にしか興味無いのに
自身の感情とは真逆の薄っぺらい事を思い、心の中がモヤモヤして前を向けるともう商店には着いていたようで目の前に立っている。
「…ん、着いたか」
早速目的地に着いて入ろうとしようとしたが、ふと耳に誰かの声が聞こえて横へ振り向く。するとお馴染みである知り合いの2人の姿が目に入ってきて。
「(あれは…確か大富豪の商人の息子カリム・アルアジームと僕と同じ上流貴族のジェダーク家の一人息子ラウダ・ジェダークか。どうしてここに……いや、僕には関係ないな)」
知り合い…というより前に外で出かけた時から見たことある顔見知りだが。噂程度に聞いた2人の名前を知っている一郎は彼らの様子を見ようとは思ったが他人に興味は無いしまずは自分の目的を全うしなきゃいけない為気にしないことにして、とりあえず入るために扉に触れようと。
【三月ウサギ/人間界/下町(移動中)】
>エラ、和実ゆい、下町ALL
「はぁーあ………なんでこんな遠くまで歩かなくちゃ行けないワケ?」
白髪の褐色肌で首のリボンが特徴の青年、三月ウサギは文句を言いながらも薬草いっぱいの籠を背負って自分の店に向かおうとしていた。
どうやらサナティオ村から自分が作る為の薬の材料を採っていたらしく、その為ここまでやっと下町に着いたそうだ。
「仕事がこんなにしんどかったら辞めれば良かっ……………ん?」
不満を口に言い出しかけた時、人の影が目に入った。こちらを見てみると知り合いがやっている宿屋の前で女の子が鍋を持って声を張り上げている。
「(アイツって確か定食屋の………)」
下町で見覚えのある女の子を見て思い出そうとすると突然その女の子と重ね合わせるように似たような髪型をした黒い服の女の子が一瞬見えた気がした。
は…? さっきは一体……幻覚か?
驚いた彼は瞬きしたが、もう一度見直そうと目をこすって確認する。何事もなく、ただ定食屋の女の子がいるだけだった。
それにしても、さっきの彼女は何処かで会ったような気がするような……??
「おーい、この宿屋に何か用があるの?」
まあさっきのは気のせいだろうと思い、とりあえず宿屋の目の前にいる彼女に声をかけようとして近付き、後ろから顔を少し覗かせるように話しかけて。
【ザクロ/魔界/魔王城(魔王の間)】
>ガノンドロフ、アリザ、魔王の間ALL
......遅くねえか??
そう思った狐の耳と九尾のような尻尾が生えて、和風で白の調理着を着た男、ザクロは魔王の間に繋がる通路を歩いていた。
「アリザのやつ、ガノン様に食事の用意を出来たことを伝えろって言ったんだがなぁ…」
表情はむすっと少しだけイラついており、腕を組みながらただ魔王の間へと向かって歩いて行く。
そもそも何故魔王の間に向かっているのかというと同僚が中々帰ってこないからである。
まず仕事について話さなきゃいけないが彼は魔王を支える役目をする付き人であり、アリザという人物は同じ仕事仲間(と言っても先輩なのだが)。料理が作り終わり、先程その彼女に魔王様に食事ができたことを伝えに行かせたのだが中々帰ってこなく、待たせていた彼がしびれを切らし、今こうして行っているという。
色々考えてると魔王の間の扉の前に着き、はぁ…とため息を呆れ付いてもその扉を2回叩いてから失礼しまーす、と言って開けて入る。
「ガノン様、御食事の用意が出来たんですが…」
扉の横から顔を出して、魔王であるガノンドロフに真面目な声だが若干呆れ気味の表情で食事が出来たことを伝えて。
(/3人まとめてやっとロールを書き出しました…。主様、参加許可ありがとうございます!改めてどうも、一郎と三月ウサギとザクロの背後です。とりあえず絡ませではありますが絡み文を出しました。自分のキャラズ、そのうち2名が中々癖が強い子ですが是非絡んでやってください!勝手に設定付け加えちゃったりしてますが皆様よろしくお願いします…!)
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