??? 2024-01-30 20:32:30 |
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>王泥喜、デイジー、リリィ、サナティオ村ALL
【フサキン(変装中)/サナティオ村宿屋付近】
「こちらこそ、いつも美味しいパンを焼いてくれてありがとね。はいこれ、お代!」
定期的にサナティオ村でパンを販売する青年(王泥喜)の嬉しそうな笑顔を見れば、こちらも微笑ましげに笑う。提供を待つ間「今日も元気がいいね~」と呟きながら、お代である銅貨3枚を手元に用意する。パンが入った包みを差し出されるとそれを受け取り、同時に銅貨3枚を差し出し。
すると、目の前の彼の視線がどこか遠くを見ていることに気付く。何かあったのだろうかと自分も後ろを振り向くと、はしゃぎながらこちらに近付くゴスロリ衣装の姉妹の姿が見え。彼女達も自分と同じくパンの香りにつられてきたのだろうか。
(あの子達、少なくともこの村の住人じゃ無さそう。というか、喋り方がちょっとぎこちないし……もしかしたら、こっち側(魔族)だったりして)
姉妹達(デイジー、リリィ)の服装から村の住人では無いことを一目で察するが、話し方が何処かぎこちないことに違和感を抱き。人間の姿をした魔族がいることを知っているためか、彼女達が人間では無い可能性が頭に過ぎる。だが、それはこうして変装している自分も同じであり、少なくとも2人に敵意は見られないため……『まぁいっか!』と気にしないことにし、彼らのやり取りを見守って。
>ガノン、魔王の間ALL(/アリザで絡ませていただきました。改めて、よろしくお願いいたします…!)
【アリザ/魔界(魔王城/魔王の間)】
「ガノン様、失礼します。お食事のご用意が出来ましたので……?」
凛とした女性の声と共に、魔王の間への入口である巨大な扉がそっと開く。入って来たのは、色が反転したメイド服を着るエルフの見た目をした女性。彼女の名前はアリザ、魔王ガノンドロフに仕える付き人だ。元奴隷であった彼女はガノンに拾われて以降、長い間この魔王城に勤めている。
先程まで城の厨房で調理をしていた彼女は食事の用意を終え、主人であるガノンドロフを呼びに来たというわけである。が、その際に彼の独り言を聞いてしまい……悪いとは思いつつも中に入れば、コツコツと足音を立てながら玉座へと近付き。そして、独り言に返事を返すようにこう告げて。
「……えぇ、相手の守りがそう固くない内に攻め入るのがよろしいかと。今のところ、勇者一行が動いたという報告もございませんので」
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