毒林檎 2024-01-21 14:39:57 |
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おや、お目覚めですか?何かご用が?
(パンを全てお腹へ収め、そろそろ戻ろうかとした所に彼女の声が聞こえてきて、何かあったのかとキッチンのドアを開けて。まだ少し眠たそうな顔をした相手の手を取り、自分はここだとでも言うように少し屈んで目線を合わせ、ふわりと人のいい笑みを浮かべて。今朝仕込んだアップルパイがあったな、と顔だけ冷蔵庫に向ければ、「甘いものはお好きですか?アップルパイを焼いてあるんですが、」とさも相手にも食べさせる前提で問いかけて)
ああ、すみません。お腹は減りませんか?喉が渇いているなら今すぐなにかご用意しますが、
(彼女はきっと不安なだけだと分かってはいても自分の領域にずっと憧れた者がいるという事実が嬉しくてつい、お前は食べすぎだといつも叱られているのに食を勧めてしまい、自嘲気味に小さく笑っては「屋敷を案内しましょうか。私が行くのを許されている部屋だけですが…」と自分が置かれた状況を理解してもらうには最適であろう提案を)
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