匿名さん 2024-01-18 21:20:33 |
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鮫島旭
「……残念、ハズレ…それは俺の手じゃない。」
(大きく一歩を踏み込んで伏黒との距離を詰め、掌底で顎を叩く─瞬間、伏黒の手が素早く動いて自分の腕を掴んだ。この速度に対応できるとは、先輩に稽古を付けられているだけはある。内心感心しながらも─にっ、と唇の端を吊り上げ、掴まれていない方の手の人差し指を、彼の目前で左右に軽く揺らした。─その瞬間。伏黒に掴まれた腕にほんの一瞬だけノイズが走り、拘束からするりと抜ける。─本物と全く同じ姿形、質量、呪力の流れを持ち、先輩の六眼でも直ぐには見抜けない精度の幻覚を作り出す自分の術式─『幻燈映写』だ。伏黒が驚愕に目を見開いた隙を狙って膝で脇腹を蹴るが、彼は微かな呻き声を上げただけで耐える。中々骨があるな、と楽しくなりながらも伏黒の攻撃を淡々と捌いて。)
五条悟
「あ、彩莉菜ー。待ってたよ!」
(教室を出た後は大人しく職員室へ戻り、行儀悪く机に足を乗せながら椅子でぐるぐると回転していたが─授業が終わる時間の少し前に職員室を出て、教室の近くへと戻る。丁度教室から出てきた彼女に声を掛け、ニコニコと笑いながら手を振って。)
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