あの日の夢を見た。目の前が真っ赤に染まっていく夢。目覚めの悪い朝と同時に迫る登校 の時間。制服に着替え、朝ご飯を忘れたまま駅へと歩き出す。 『 ~♪ ~~♪ やばっ 誰もいなくてよかった。 』 周りを気にせず自分を出せるこの時間が一番好きだ。学校なんて、他人の集まりじゃないか。 仲良くしなさいなんて馬鹿げてる。嫌だな。行きたくないな。なんて考えながら駅に着いた。