匿名さん 2024-01-05 19:35:07 |
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( 彼が使えそうな資料は残しておいたと聞いて、表情に出はしないが意外に思った。てっきり全て要らないだろうと処分してしまったかと思っていたからきちんも分別されていたのは嬉しかった。昨夜軽く覗いただけでも歴史的価値がありそうな書物もあったし、時間がある時に読みたいと考えていたので「嬉しいわ」と簡潔ながらも率直な気持ちを述べて。
魚や野菜、小壺に入った味噌など、使いたい食材や食器具なんかをせっせと準備しながら、これらは自給自足や彼の買出しで揃えられているのだと知り、これまた意外そうにちらりと視線をやる。供物がされていない事は現代の神社離れなどを考えれば確かに納得が行くが、まさか妖自身が人里に降りているなんて考えてもみなかった。)
…貴方も街まで降りるのね。
そういえば前の事だけれど、自動精算機の前で困っている人を見たことがあるの。印象的に若そうだったから不思議だったのよね…。もしかして、その人も人間じゃなかったのかしら。
(鍋に水を汲み火元に置けば、包丁とまな板を見つけ出して野菜を切り出す。そうしながら、ふと2年ほど前の出来事を思い出す。仕事で疲れきったままスーパーで買出しをしに行くと、自動精算機の前で固まったまま動かない男性がいた。あまり覚えていないし、その人の顔もロクに見てはいないけれど、彼のように高身長で同い年ぐらいだったような気がする。
不審に思いながらも操作方法を教えてあげたのだが、その時は疲れていたし、教えた後に自分もさっさと帰ってしまったから…親切にした割には自分の印象もあまり良くなかったかも、と今更ながら思い返す。あの時の男性は元気にしているのだろうか…。)
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