匿名さん 2024-01-05 19:35:07 |
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(髪を結い終わるのと同時に顔を上げ、好きに読むといいと言ってくれた事へ短く感謝の言葉を述べるが、ふと彼からの視線を感じて再度首を傾げた。何か顔に着いているのだろうかと軽く頬に触れてみるが、原因は分からないまま。足早に社務所へ向かう相手を慌てて追いかけていく。)
…すごい。あれを一晩で片付けたのね。
(社務所の中を覗いた途端、驚いたように声を洩らす。あれだけの荷物があったのに一晩にして見違えるように綺麗になっていた。…やはり自分に片付けを手伝わせる気はなかったか、と思いつつも、一人でここまで片付けを済ませてしまった所には感心する。よくよく考えれば妖術なんかを使ったのかもしれないが、これで大分自分も身動きが取れやすくなったし、自由に土間へと出入りできる。
綺麗になった社務所を隅々まで見渡しつつ土間へとたどり着けば、彼に教えて貰っていた料理用の壺を見つけて中身を確認する。調味料や食材などは確かに十分置かれており、保存食用に加工されている魚や寝かされた野菜や香草なんかもあった。
何を作ろうかと頭の中で考えつつ、小袖を捲りながら問いかける。)
ここにあった物や食材は、お供え物なの?
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