匿名さん 2024-01-05 19:35:07 |
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あら、祟られたら困るわ。
(尻尾を大きく広げ凄む彼の言葉には再度視線を送りつつ、眉尻を下げながら祟りは困ると短く返す。実際に祟られたら一体どんな事が起こるんだろうか、なんだか少しばかり興味もあるが、本当に祟られたらやはり堪ったものではないので、許しがあるまではあまり近づかないでおこうかと考える。…そもそも許しを得られるかは分からないが。ただ1つ微かに分かっているのは、差程嫌われてはいないはず、と言うことだけだった。しかしこれも単なる勘でしかないので彼の本心は謎のままだ。
そして、眠る、に続く発言には「そうね、分かったわ」と頷き、瞼が閉じられる様を静かに見守っていた。本来ならばあの布団で寝ているのだろうが、恐らく自分に遠慮をして繧繝縁で丸まっているのであろう。その姿だけ見ればなんとも可愛らしい狐の子のようである。
そのまま暫く小説を読み進め、彼の寝息が深くなるのを感じると静かに立ち上がり、布団を手に取っね繧繝縁まで上がるとそっと彼の体に掛けてやる。自分は大分休んだからかまだ眠気は来ないようだし、とその後も読書に勤しむが、幾つか時間が経った頃、少しばかり身体を動かしたくなり、興味本位で本殿から出ていく。
社に封じたと言っていたが、果たしてどこまで行けるのだろう、とこれまた自由奔放にも散策するつもりらしい。)
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