匿名さん 2024-01-05 19:35:07 |
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(頭を撫でていると一瞬狐の顔が現れて肩をビクッと跳ねさせる。突然の事で驚いたが、その一瞬でも毛並みに触れることが出来たので少しばかり嬉しそうで。しかし、またも抗議の言葉を聞くと、粥のお陰もあってか段々と思考がしっかりしてきたようで、小さく笑いながら此方からも物申しておく。)
……褒めただけで痴れ者なんて、失礼しちゃうわ。
それに、憐憫の類語には“思いやり”の意もあるでしょう。そんなに照れなくてもいいじゃない。
(肩を竦めながらも『さっさと食わんか』の言葉にしぶしぶ口を開けて粥を食べ進めていく。文句を言いながらも尚のこと食べさせてくれるのはやはり優しさなのだと思うのだが、また怒られるだろうから口にするのは止めておこう、と心に留め、時間をかけて粥を完食した。
─まだ熱っぽさとだるさはある為に布団の上に座ったままだが、大分気は持ち直し、寝起きのような漠然とした意識からは回復したように思う。
ふと、彼の姿をちらりと見やると、そういえば初めて見た時も狐の姿をしていたなぁと思考し、本来は狐の姿なのかと改まる。自分自身も人間故その姿にすっかり慣れてしまっていたが、彼にとっては負担では無いのかと純粋に疑問に思う。)
……イナリ様、その姿は変化してるのよね。ずっと人間の姿をしていて疲れないの?
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