匿名さん 2024-01-05 19:35:07 |
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真か?! お主は気前が良いの! では残りは我が貰うぞ!
(ポーチを受け取ると中をちらと見て、飴玉が5つもあることを確認するとぴくぴくと耳を動かす。チロチロと舌で飴を転がしながらふと彼女が飴玉を噛み砕く音に気が付く。こんなにも甘い飴玉を噛み砕いてしまうとは贅沢の極み──そう思ったが折角残り5つもあるのだからと彼女に倣って飴玉を噛み砕いてみる。ガリガリと心地よい音を立てて飴玉は砕け散ったが、あの優しく甘い香りは一瞬で無くなってしまった。こんな食べ方のどこが良いのじゃ──イナリは彼女が好んでそういう食べ方をしているのだと思い込んでいた。仕方がないからポーチからもう一つ飴玉を出して口に放り込む。やはり舌で転がすのが一番だと気付いた)
眠るのか? …少し待て。
(彼女が眠りたいと言うと立ち上がり隅に畳まれていた布団を引っ張り出して、彼女の目の前に広げる。今朝までイナリが使っていた布団だ。年季は入ってはいるが清潔に──特に換毛期は──しているため問題は無いだろうとイナリは判断した。壁に凭れ掛かってはうたた寝も心地良くないだろう。飴玉を5つも与えてくれた彼女への最低限の返礼だった。布団を広げると彼女の返答も聞かずに、飴の入ったポーチを大事そうに抱えながら繧繝縁の上に座り、飴をチロチロと舐める)
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