匿名さん 2024-01-05 19:35:07 |
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……え?
(てっきり、なんとなく放っておけないとか、それらしい言葉でまた誤魔化されるのかと思っていたのに。真剣に返してくれる彼の事を見つめながら、最後にはどんな言葉を突きつけられるのだろうかと覚悟していたのに。
聞こえてきたのは意外すぎる言葉で、頭の中にある辞書を必死に開いて《懸想》の意味を調べてみる。──異性に思いをかけること、又、恋い慕うこと。──国語の教師だったことにこれほど良かったと思ったことはないが、それと同時に全身が熱くなるのを感じ、目頭にもじわりと熱が伝わり瞳を濡らす。
襲い来る幸福感と羞恥心に思わず力が抜け、両手で顔を覆ったまましゃがみ込む。
彼に想われていたなんて予想外すぎるが故に、未だ理解が追いついていないが、1箇所ひっかかるところがあり、しゃがみ込んだ膝に顔を埋めながら、いじけたように小さく文句を垂れた。)
………なによ、やっぱり聞こえていたんじゃない。酷いわ。嘘つき狐だわ。
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