匿名さん 2024-01-05 19:35:07 |
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( まるで自分の所為と言わんばかりの発言をする彼に、若干眉をひそめながら首を傾げるが、未だ着替えを見られたことには気付いておらず、まぁいいかと肩を竦めた。
次いで差し出した財布を押し返されると、「そうなの?」と短く返して大人しく財布を仕舞った。財布までもが認知されないなんて今まで稼いだお金がある意味無駄になってしまったと少しばかり残念な気持ちと、何も役に立てない情けなさが入り交じる。富までも生み出せる彼には、人間が苦労に苦労を重ねて手に入れるものも、きっと、何でも手に入るのだろうか。
便利だけど、不便だわ、なんて胸の中で呟いていると、指を鳴らす音につられ、完全な人間の姿となった彼を見る。)
………、折角だし、貴方と歩いていきたいわ。
それと、薄々思っていたけれど、貴方ってかっこいいわよね。可愛らしい耳と尻尾がなくなるのは残念だけれど。
(相手のことをじーって見つめていると、移動手段を問われ少し考えた後に歩きを選択する。元々歩くのは好きだし、折角天気が良いのだからのんびりと外の空気を味わいたいらしい。
それとついでに思っていた事を告げると、トントンと自分の頭を指して耳や尻尾を惜しむと、くすりと笑って見せた。)
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