常連さん 2024-01-05 18:32:59 |
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『あ、ぁ あの子は…彼が──。ッ、今度こそ、私が、幸せにしなきゃって思ったんです…!だって、だって……。』
(自分の目論見を暴かれ、涙ながらに正論を訴えられると、一歩 また一歩と後退り、改めて自身の家の惨状に目を向ける。そして、理人の涙とその足元に優しげに寄り添う猫の姿を見て、自分自身も涙が溢れて言葉が詰まる。
やっと自分のした事の重大さを理解したのか、その場で崩れ落ち泣きじゃくる彼女を静かに見守りながら、スマホを取り出し何処かへ連絡を取る。
──数分後には警察が到着し、他家のペットを連れ去った窃盗罪の容疑で彼女は連れていかれ、他の猫たちも保護団体が保護してくれることとなり、各方面との情報共有や手伝いに終われ、事務所に帰ってきたのはすっかり日が落ちた後だった。
疲れきったようにソファに腰を落として項垂れながら、署から来た連絡を見直しながらその内容を静かに呟く。)
…結婚が決まると彼氏が豹変、まぁ、日常からモラハラっぽかったみたいだけど。俺らに依頼をお願いして猫を見つけて暫く後、彼氏と喧嘩して、猫を亡くしたんだってさ。
日頃のストレスに加えて結婚の話も白紙、愛猫を亡くしたショックとか寂しさもあって、歪んじまったんだろうな。
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