常連さん 2024-01-05 18:32:59 |
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まぁ確かに、状況次第ではね。
でも、前にも言ったろ、俺は好きな奴とそれ以外は扱い方が違うって。だから正直、仕事とはいえ困るんだよなぁ。
(都合がいいのではと言われると、肩を竦めながら同意を示す。情報を見る限り、甘やかされて育った令嬢らしいし、憶測に過ぎないが、おそらく見た目や羽振りの良さそうな男性に近付いて猫なで声で擦り寄ってくるタイプだろう。そんなターゲットを騙して逆に墓穴を掘るのは楽だし名策なのだが、本音を言えばあまり好きではなかった。普段はチャラチャラと愛想を振りまいているが、いざ向こうから擦り寄られると対応に困る。…とはいえ、実際にはきっちりやり遂げるのだが、本命との分け隔てはしているらしい。
再度ソファの定位置に戻ってくると、ゆっくり資料に目を向けながら考える。なかなかの規模のパーティ故に静かに潜入するのも手だが、相棒の言う通りターゲットの気を引く方が今回は有効だろうか。だが、そうなると浮気相手の目もあるし、派手にやりすぎるのも逆効果。…だが、此方も今回は昔のように1人ではない。2人ならば打つ手数多だし有利だが、その分心配事もある。
デスクの椅子へと腰を下ろす相手を視界に収めると、なんとなく言葉を付け足して。)
りっちゃん、潜入中になんかあったら、直ぐに俺のところに来いよ。……頼むから。
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