スレ主 2024-01-03 17:14:56 ID:f1b621b39 |
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【第一階層 始まりの街/リア】
>コクジョウ リュウ
あまりの出来事に脳の処理が追いつかず景色が色褪せ、まるで周りから切り離されるように感じ意識が遠のこうとしたその時、声を掛けられる。それと同時に思わず顔を上げると視界に色が戻ってくる。そこに居たのは自分と歳が近そうな少年。その少年を認識し、はっと我に返り思わず涙をごしごしと拭う。
「大丈夫です、お見苦しい所をお見せして申し訳ありません。そう…ですね。少し、離れないと。」
申し訳なさそうに眉を下げながら笑い少年を答え、それから辺りを見回し少しだけ考える。確かに辺りは喧騒としており、中にはパニックになっている者もいる。このままここにいては少年の言う通り、自分は周りから気づかれずに押し潰されてしまう可能性がある。その為、その場から離れたい…のだがまだ全てを受け入れられた訳ではなく今独りになると頭がおかしくなってしまいそうだ。状況を把握し、受け入れることができるまで誰かと一緒にいたい。なら…。
「無理を承知でお願いしたいのですがほんの少し、数分程度で構いません。私と一緒にいていただけないでしょうか?」
我儘を言って少年の時間を奪う訳にはいかなく、勝手なことを言っているのも理解はしている。断られることは間違いないだろう。しかしそうわかっていても頼まずにはいられずに深々と頭を下げて告げて。
( / 絡んでくださりありがとうございます。何かご要望などありましたらお気軽にお声掛けください。それでは背後はこれにて失礼します。)
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