【百億世界】

【精神が壊れた過去の美女】

「学校」

「男子生徒１」　
おい！ブス！まだ生きてたのかよ！

「男子生徒2」
学校に来るなよ！早くしね！あはははは♪

「男子生徒3」
オラ！！オラ！！目障りなんだよブス！しね！しね！しね！

　　　（男子生徒達が女生徒を蹴飛ばす）

「女子生徒達」
くすくすく♪くすくす♪くすくすく♪くすくす　
（蹴飛ばされている女生徒を見て笑っている）


「家」

「母親」
美智恵は可愛いわね(微笑む)

「父親」
ほら新しい ぬいぐるみ だよ

「母親」
なによ！あんたは お姉ちゃんでしよ！
我慢しなさい！

「父親」
（嫌そうにこちらを見つめる）

「次の日の夜」

「男子生徒4」
大丈夫だって顔を隠せば出来るって♪

「？？？」
キャーーーー！やめてーーーーー！！！

「男子生徒5」
黙れブス！早く服を脱がせろ！

「男子生徒6」
ハァハァ興奮してきた！！！

私はなんのために生まれてきたの？誰か教えて？

毎日イジメられて親にも愛されず

男に無理やり身体をいじられ私の場所は何処にあるの？


「と・ある施設」

「母親」
この子 邪魔なので そちらで育ててください
さあ♪美智代(みちよ)行きましょうね(微笑む)

「父親」
(嫌そうにこちらをみつめる)


「整形外科」

「？？？」
私を美しくしてください


私ね決めたの美しくなって復讐してやるって！

すべての男が憎い！私を捨てた父も母も何もかも　

幸せな奴らを地獄へ落とすって私ね決めたのふふふ
　
あはは♪あはははは♪あはは♪あはははははは♪


「現在」

「夜美」（よみ）
うふふ♪今日も私って可愛い♪

「渉」（わたる）
ヨーちゃん☆おまたせ☆

「夜美」
も～♪わたる☆遅い♪ふふふ

「渉」
ごめんね。はい☆今日の分

「夜美」
え～これっぽっち？少ないな～。

「渉」
ご、ごめんね。今さ家、お金に
苦しくて・・・本当にゴメン！

「夜美」
使えない男！もーいわ！あんた飽きたから～いらない！
バ～イバ～イ♪ブタ男！あはは♪

「渉」
え？ええ？ヨーちゃん？！

「夜美」
は～本当に使えない男が多くて嫌になるわ～さ～てと♪
懐かしい学校へ行ってみようかな♪うふふ☆あははははは☆

「と・ある学校」

「夜美」
あはは♪懐かしい♪ただいま変わってないなぁ～。さてと
（夜美はマッチに火をつける）

「夜美」
みんな・・・燃えちゃえ♪
（夜美は火の付いたマッチを）
　　（学校へなげた）　

「夜美」
あはははは♪あーはははは♪キャハハハ♪

「美須々」（みすず）
夜美！何してるの！やめて！
（美須々はすぐに火を消す）

「夜美」
美須々じゃ～ん♪なんで？なんで止めるの？ふふふふふふ

「美須々」
火事になっちゃうでしょ！

「夜美」
なればいいじゃ～ん♪こんなクズ学校！消えろ！！！

「美須々」
・・・・・・・・・・・・・

「夜美」
あっ♪美味しいの食べに行こうか♪ふふふ☆

「美須々」
ヨーちゃん話あるの

「夜美」
な～～～～～に？話？あはは♪

「美須々」
どーしてコウくんイジメたの

「夜美」
イジメた？アタシが？いつ？

「美須々」
コウくん泣いてたよ！私ね好きだったのコウくん

「夜美」
あ～そ～なんだ～言ってくれれば～あんな使えない男
いつでも～あげたのに～♪あーはははは♪

「美須々」　
さっいていな！最低な女！みんな！来て！！！

（数名の男が現れる）

「夜美」
え？コイツらって・・・

「美須々」
そーよ！夜美がオモチャにして捨てられた男達よ皆あんたに
復讐したいんだって！私もよ！！！

「夜美」
やめてよ・・・私は悪くない社会が私を殺したのよ・・・

「美須々」
うるさい！お前をズタズタにしてやる！！！　
学校の中で復讐するんだから火事にしないでよ！
しね！夜美！！！

　　
「夜一」（よいち）
そーは…させないよ…

「美須々」
あんたは、あの時の、ど～して
ど～してかばうの？こんな女に！！！

「夜一」
大切な人だから

「美須々」
は～？大切な人？この女が？

「夜一」
やってる事が同じだね
お姉ちゃんと…それで正義のつもり？

「美須々」
うるさい！ガキ！お前も！しね！！！

「夜一」「美須々」「夜一」
百億世界　 ひっ！ 　百億世界

「夜美」
・・・・・・・・・・・・・

「夜一」
皆…この世界から…消えちゃえ
（夜一の眼が赤く輝く）

「美須々」
ぎゃややゃやゃややゃややゃやゃややゃやや！！

「夜一」
お姉ちゃん…こっち…早く

（夜美と夜一は走る）


「公園」

「夜一」
ここまで来れば安全だよ

「夜美」
ねぇ？ど～して助けたの？アタシみたいなクズ

「夜一」
罪は認めてるんだね

「夜美」
認めてる？ア・タ・シ・が？

「一夜」
うん！だから皆…消してあげる

「夜美」
アンタ何？悪魔？死神？鬼？

「夜一」
僕は夜一だよ…お姉ちゃんの味方

「夜美」
味方？あはは♪あーはははは♪だったらさー！
アタシを捨てた両親と妹も消してくれる？
あーはははは♪はーははは♪

「夜一」
いいよ場所は分かる？

「夜美」
なんなのよ！(夜美は泣き出す)

「夜一」
お姉ちゃんイジメた奴ら
無理やり襲った奴ら
　
皆…消してあげる…殺しちゃダメ

それは復讐にならないから

「夜美」
なんなのよ！なぜ！私は！生まれて来たのよ！！！

「夜一」
パパと逢うためだよ

「夜美」
えっ？・・・・・・・・・

(そこには夜一の姿は消えていた)


【精神が壊れた過去の美女】完