狂王 2023-12-28 16:15:42 |
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>迷宮ー第四階層
若い子?そんなもんどこに、
(言い終える前に響いたのは、のほほんとしたエルフの声ではなく、切迫した青年の声。上体ごと声のしたほうへと向ければ、遠目にもわかるモンスターの大群の中に確かに二、三の人影が。ひときわ小さな少年がハーフリングとは露知らず「……若すぎやしねえか?」などと困惑顔で独りごちるが、彼らの纏め役だろうか、何やら指示を出しているらしい青年のローブに目を眇めた。あれは確かノールスケンのものだったか。組織の詳細はともかく王立の名を冠していたのは確かだと、徐々にしっかりとしてきたアウルベアの足音を聞きつつ逡巡し、こちらを顧みるその男、そして傍らのエルフと順番に視線を移し)
当然だろ、こっちにゃ百発百中の狩人がついてんだよ!……って訳でトドメは頼む。いくら俺でもこいつの急所は届かねえからよ。
(まあ、関わって損はあるまい。そう判断すると同時にがなって答え、その大声に巨大な目玉がぎょろりと動く気配を感じては、再び得物をそちらに向ける。狙いどおり自分へ標的を移した梟の瞳と睨み合いながら、護衛すると宣った相手にはちゃっかり大役を押しつけて。咆哮と共に降ってきた一撃を突き出したハンマーでもろに受け、隻腕ではバランスが取れないのか、ほとんど体ごとのしかかってくるような重みにぐっと息を詰めて耐える。踵が地面にずぶりと沈み、それでも背後の彼女には近づけまいと無理矢理一歩踏み込んで、こちらも体重ごとぶつける勢いで力任せに振り払い)
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