狂王 2023-12-28 16:15:42 |
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>迷宮─第四階層
──!
(やられてしまう、自分の失敗の所為で、蘇生術を扱える僧侶も居ない状況で、あの女エルフがアウルベアに──興奮した敵が今度は残った左腕を振りあげようという瞬間、その頭上に何かが落下して重い音を立てた。徐ろに立ち上がったその姿は男の戦士のようで、女エルフと何か言葉を交わしながら、武器の先はアウルベアへと向いている。その会話の内容はこちらまで届かないが、どうやらこの戦闘に加わってくれそうだと見えた。戦える者が増えたことに安堵した時、女戦士が投げて寄越したらしい鞄が足下に転がった。拾い上げて中身を確認すれば、回復薬や他にも武器になりそうな道具が詰め込まれている。回復薬と魔力回復薬を一瓶ずつ取り出し、残りを鞄ごとハーフリングの彼へ投げ渡す。)
その鞄に閃光弾が入っているから、合図を出したら向こうへ投げろ!それからええと…、シャーロットとか言ったか?あまり深入りするな、じきにこの場を離れる!
(恐らく巣が近いのか、ゴブリンを始めとするモンスターが徒党を組んで続々と現れる側より、反対方向のアウルベアを倒してその先の道を逃走経路とする方が合理的だ。逃走を図る際、目眩しの閃光弾を投げる役目はナイフ投げの精度が高い彼が適任だろう。自分と女戦士で敵勢を少しでも減らし、そして肝心のアウルベアを倒しきる役目は今しがた現れた戦士と、腕利きの弓使いらしい彼女に任せたい。回復薬を煽ってから魔杖に魔力を込め直し、近くまで迫っていたゴブリン数匹を光の矢で貫く。それから再び後方の二人を振り返り)
おい!そのデカブツを倒せるか!?モンスターの数が多すぎる、そちら側へ離脱したい!
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