狂王 2023-12-28 16:15:42 |
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>迷宮ー第四階層
それは後にっ、って…
(未だモンスターの襲来に気づいていない様子の少女が一瞬のうちにぐるりと反転した。背後に現れたのは人すら捕食する食肉植物だ。すぐにナイフを構える。ナイフを放とうとしたその時、斜め後方の茂みより一匹の大鼠が飛びかかってきた。近すぎる。咄嗟にナイフを握りなおし、真っ黒な双眸を横一閃に切り裂く。すかさず勢いの落ちた体を前方へと蹴飛ばし__、
見上げると、少女は今にも大口の中へと飲み込まれようとしていた。)
っ……!
(瞬間。少女を宙吊りにしていた蔦が引きちぎれ、本体の植物と、遅れて周囲のモンスター数体が動きを止め、崩れ落ちた。
それらに深々と刺さる矢を射たのは女エルフの弓使い。先程の声の主だろうか。次に、迫りよる大鼠数体が光線で貫かれる。振り替えった魔法士の言葉に、再度ナイフを握りなおし、)
あぁ。援護する。
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