狂王 2023-12-28 16:15:42 |
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(/皆様、ご参加ありがとうございます。一先ず下記にて1シーン初回ロルを置かせていただきました。せっかく冒険がメインテーマなので複数人で交流しながら冒険してみたい思いがあり、アンカ先を場所に指定しているのですが、一般的な個々人で絡む方がやりやすいという方は別で初回文をご用意の上、その旨お伝えいただければ幸いです。ドッペルは可としていますので、複数の交流を同時展開していただいて構いません。何かご不都合などお気づきの際は遠慮なくお伝えいただければと思います…!どうぞよろしくお願いいたします。)
>迷宮─第4階層
……参ったな。こんな所で魔力切れなんて…。
(地下迷宮「奈落の寨城」最初の死線と呼ばれる第4階層、不気味に畝ねる樹木が鬱蒼と生い茂る深い森の奥にて、全身水濡れで仰向けに地面に寝そべり、右足が膝の上まで岩壁の中に埋まった状態で途方に暮れる青年が一人。つい先ほど下層の地底湖で水棲モンスターとの戦闘の末に溺れかけ、咄嗟に転移魔法を使用して離脱を計ったは良いものの、苦手な座標計算の僅かな誤差により片足を岩の中に埋めてしまったという、なんとも間抜けな状況だ。僅かに残った魔力は潰れた右脚の感覚を切り離すのに回してしまい、魔法による脱出の術は無い。他に魔法を扱える者か、もしくは魔力回復薬を所持した冒険者が運良く通りがかってくれる希望に託すしか無さそうだと自力での脱出を諦めた時、冷たい地面から足跡のような振動が伝わり、次第に大きくなるそれの方向へ視線を向ける。丸太のような棍棒を担いだ大柄な森ゴブリンが一匹、遠くから人間の臭いに気づいたようだ。どしん、どしん、と足音を鳴らしながら迫り来るゴブリンに応戦できるだけの魔力は既に残っていない。)
──っ!……チッ、ああくそ…ここまでか。
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