通りすがりさん 2023-12-27 11:12:37 |
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【薫・クリフォード】
…おや、そうかい?ならば…お言葉に甘えるとしようか。
(不安げに自身を見上げるエメラルドを安心させるように微笑み、戻された傘を持ち直す。空いた片手で─鉛色の空からいつ降りてくるとも知れない雷鳴に怯える"お姫様"の頭を自身の胸辺りへ抱き寄せ、「僕に凭れていると良い。少しはマシだろう?」と優しく囁き)
【葵依】
─花、かい?そうだな…好きだよ。美しいものは特にね。
(そのまま帰るか─と思っていれば、唐突に振り返った少女から投げられた問い。それに少しばかり面食らいつつも、彼は顎に手を当てて考え込み─微笑んだ後、眼の前の少女への愛おしさを含んだ柔らかい声で答えた。答えた後は踵を返し、彼の封印されていた場所─山奥の社へと帰っていく。─数百年の間封印されていた彼には、忌まわしい場所とは言え─此処しか、帰る場所は無い。怪異のざわめきを退けるようにして、朽ち果てた本殿の中へと姿を消し)
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