一見さん 2023-12-23 17:33:22 |
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〈倉木真澄〉
「…仰せのままに、僕のお姫様。」
(案の定と言うべきか、蕩け切った表情で"続き"を強請ってきた彼の頬をするりと撫で─まあ、自身とほぼ同じ身長の男を抱き上げるのだから多少は気合を入れたが─大方は何とも慣れた手付きで彼をお姫様抱っこしてやり、当たり前のように後ろを着いてきながら不満を垂れる五条を後でね、と宥め賺す。そのままベッドルームへと戻り、彼の身体をベッドに優しく降ろした後─自身のことを全面的に信頼してじっと見上げてくる、熱に浮かされた切れ長の瞳が酷く愛らしくて─思わず、半ば喰らいつくようにその唇を自身の唇で勢い良く塞いだ。漏れ出る呼吸すら許さない、と言うように舌を絡めて吸い付き─片手でチョーカーを外した後、指の痕が色濃く残る彼の首筋へ手を掛ける。まずは絡めていた舌を解いてぎゅう、と強く絞め上げ─じわじわと意識を薄れさせていく。呼吸が苦しくなる辺りで手の力を緩め、再び舌を絡め直した。それを少しの間繰り返し、軽い酸欠状態にまで持って行ってから唇を離す。「…傑、気持ち良い?」と─解答の分かり切った問いを彼に投げ掛けた。)
──
〈五条悟〉
「……ん、」
(五条は彼女の笑顔を見てやっと安心したのか、優しく微笑みながら頷いた。)
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