ルーキーと部長。【庭球】

お待たせしました。改めて、よろしくお願いします。手塚部長。(普段は生意気な口調なのだが、一応、先輩だし負けた事のある相手への敬意をはらって、敬語を使い)

…俺の方こそ待たせてすまない。なんだその……らしくないな。そんなに畏まらなくても良いぞ、越前。改めて…俺の方こそ宜しく頼むぞ？（普段聴きなれない口調に肩の力を抜くよう告げると歓迎の証にと大好物のPontaを差し出して）

そうっスか。じゃあ、遠慮なく(手塚の言葉に、いつもの感じを取り戻し、好物の飲み物を渡されてると受け取り)
いいんすか？ありがとうございます。

そのままの越前で良いと思うぞ。まあ親しき仲にも礼儀あり、とはよく言うものだが。（眼鏡越しに微かに目許を細くし微笑み。差し出した飲み物を受け取って貰え安堵し）……寒い中部活に耐えた越前への褒美だ。

部長は、頭硬すぎだと思うけどね。(渡されたジュースを飲みながら話し)
そう言えば、部長は食べ物とか飲み物とかで何が好きなんスか？(考えてみたら知らないなぁと思い)

俺はそこまで硬くはない筈だが。（指摘を受けるとむ、と顔を曇らせるも直ぐに元に戻し）
俺の好きな食べ物や飲み物か？……好きな食べ物は「うな茶」だろうか。飲み物は特に拘りはないぞ。だが最近の流行してるのは苦手かも知れないな。（普段自身の好物等あまり話さないがゆっくり考えながらへんとうして）

いや、自覚ないんスか？(充分硬いと思いつつ怪訝顔で答え)
うな茶？あぁ、うなぎが好きなんすね。俺は和食が好きッス(自分の好みも答え)

まあ敵は俺自身にあると思っているからな。皆にも怖がられてしまうが……（小さく溜息を零しながら伝えて）
そう言えば越前は和食が好きだったな。えびせんべいも好きらしいな？（嗜好を覚えていたのか記憶を頼りに聴いてみて）

怖がっていないと思うッスよ。(自分も怖がったことはないしなと思い)
特に焼き魚が好きッスね。
よく知ってますね。好きッスよ。(自分の好みを知っている相手を意外そうに見て)

そうだろうか…（小首を傾けこわがられてる場目を思い返して）
学食の時に、越前は洋食が嫌いな様子があったからな。もしかして、と思ったまでだ（じ、眼鏡越しに貴方を見詰めて答え）

よく、見てるッスね。もしかして、部長って俺の事好きなんですか？(冗談のつもりで、クールな口調で話し)

揶揄うのも程々にしてくれないか…、俺が勘違いしてしまったら如何するんだ。（貴方への好意に勘付かれないよう敢えて冷静を保ちつつ伝え）

ヘェ～、部長でも勘違いする事ってあるんスね。
誰かと付き合った事でもあるんすか？(興味本位で聞いてみて)

安易に勘違いするような言葉は辞めておいたほうがいい。
……越前、俺はそんな風に見えるか？そういう越前は誰かと交際したことあるのか。……竜崎と相当仲が良さそうだが。（貴方の反応見たさに態と普段居る女子の名を出すと反応伺おうとじ、とみて）

俺が、誰かと付き合った事があると思うんスか？小さい頃からテニスにしか興味がなかったのに、、
竜崎？あぁ、あの無駄に髪の長い女子ッスね。恋愛感情なんて一切ないっス(興味なさそうに欠伸をして)

そうだったのか……分かった。
もう遠回しに聴くのは辞めよう。越前……お前は俺の事どう思っているんだ？（いつになく真剣な表情浮かべ逃さないように瞳をじっと見詰め）

え？どうって、尊敬する先輩で、俺の目標で、それから、、(真剣に見つめられると、なんだか照れ臭くなり帽子で顔を隠し、これ以上喋れず)

なるほど……いい事を聴けた。如何した、顔が紅いぞ？（頬に自身の掌で包み込み小さく微笑んで）

な、なんでもないッス！(顔、近いと思いつつ、少し慌て)
そう言う部長は、俺の事どう思ってるんスか？

俺か……？？好意を持っている、と言ったら越前は怒るか？（自信ないのか顔を下げてぽつり呟き）