リン 2023-11-03 21:29:26 |
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(うんうん、と適当な相槌を打ちながら寝言のような発言を聞いていれば、それも次第に聞こえなくなり、気が付かば相手の小さな寝息だけが部屋の中に響く。
ちらりと、気持ちよさそうに眠る相手の顔を見て柔らかく微笑み、顔にかかる髪をそっと退いてやると「フルーツ大福、楽しみにしてる」と呟いた。
暫くして自らにも睡魔が襲い掛かってきて大きな欠伸をすると、ベッドの中で団子のように丸くなりながら就寝する。
─数時間後、慌ただしい声と物音に少しばかり身じろぐものの、さほど気にはせず、薄めを開けて出ていく相手の後ろ姿を見送り、もう一度目を閉じた。/〆)
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