町長 2023-10-26 20:58:59 |
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ーーー優しい彼の髪が、風に撫でられ静かに揺れる、碧眼も、何処か寂しそうに静かに揺れる、僕は彼に何が出来たんだろう?酷く儚いその背は、小さくか弱い年相応の物があった、でも、どれだけ手を伸ばそうと彼にだけは届かない、想像を絶する孤独でぼろぼろな彼に触れられない、近くて遠い、そんな彼はまだ少年なのに、大人の僕が守ってあげられないなんて、情けなかった、儚く美しく、それでいて真っ直ぐではっきり意志のある彼に惹かれたのに、手すら届かず声も届かず、彼にとって僕は邪魔でしょうがなかっただろう、支えれなくてごめんなさい、手が届かずにごめんなさい。きっと君は「大丈夫」の一言ですべてを遮断してまた一人喘いでもがくのだろう、僕は彼の救いに、神様になりたかった、声を、手を拾い上げたかった、どんなに叫んだって届かないのは明白だから、どうかせめて、見守ることだけは許してくださいね、
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