あー…この人は、その…王様、らしいです。 (カフェに戻ってくると、黒いエプロンを掛けた同僚は皆揃って自身の連れてきた人物に怪訝そうな目線を向ける。同僚の一人にその人は知り合いか、と尋ねられると困ったような口調でそうはぐらかした。苦笑いする同僚を他所に相手を近場のテーブル席に座らせ、帰ってきた時に自身が飲むつもりで淹れていたアールグレイのカップを相手の眼の前に置いて) …どうぞ。多分美味しい…と思います。