掲示板ファンさん 2023-10-09 19:52:48 |
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(/ お姉様どうか弟さんはお気になさらず!!あっ此方差し入れです!!お好きなのどうぞ!!()ではおてて繋いじゃいます?よーしどさくさ紛れ…どさくさ…出来ますかねぇ、薄葉…無理かなぁ…() )
( たった一言の短い返事。それでも共感が貰えた事そのものに頬がかつてなく弛んで、歯がすっかり見える程に口元が咲く。「えっへへぇ、嬉しいなぁ。」示す通りの感情一杯で、顔と言葉だけでは足りない分は、フラフラ忙しく揺らぐ身体そのものに顕れた。そのまままた景色を眺める青年に合わせて己も手摺の向こうにまた振り返り、ゆっくり落ちていく夕陽と、落ちた分だけ輝きが際立つ灯りを一望。その合間、しゃぼん玉飛んだ、屋根まで飛んだ、とご機嫌に弾む歌声でハッキリ言葉を象り口遊む。その一番が終わる頃、リズムに合わせて歩み辿っていたオブジェの上から飛び降り、丁度隣のベンチに座る青年を覗き込む。「ねぇちーちゃん、」表情は変わらず、すっかり燥いだ子供の笑顔。そのまま青年の手を片方、今度は直に触れて、パッと手早く指を絡める。しかし、そこに下心や切なさは無い。只々、ひたすらに楽しげで、「もっと近くで見ようよぉ、ほら。」単純に“友達”を誘うつもりで引っ張り、一歩後退した、刹那。足元に生えていた草に足を取られる。「あ、っ――」バランスを崩した身体は背後の手摺側に崩れる。転ぶ、と理解に声を上げた――その、他に何も出来ない一瞬、青年の手だけは。それまで何度も握り捕らえ、今も繋ぐように掴んでいた彼の手だけは、巻き添えで己の重さが掛かるより先に、呆気も未練も無くあっさり離し )
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