掲示板ファンさん 2023-10-09 19:52:48 |
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(いえいえ…!!!千秋くん、高校時代の友人からの呼ばれ方は表向き"千秋"とか"羽賀"ですが…裏で"ちあたん"だとか"ちーたん"とかもっと馴れ馴れしい愛称で呼ばれているのでお気になさらず()友人の前だとくだらない話をされてもたま~に笑ったりしますよ!!!良かったね千秋くん!!クールだって!!!千秋くん、高を括って明日なら多少長話されても大丈夫だろうとか思って約束しちゃいましたよ()果たして千秋くんは無事に帰れるのか!!乞うご期待!!!())
(一旦指を離して貰えたことに内心安堵し、少しばかり唇の端から吐息が漏れる。が、再び彼と目線が噛み合った瞬間背筋がぞくりと寒くなった。─やはり、この人は不気味だ。周囲の人間と違って、底が知れない─自身の心が本能的にそう感じたようで、彼の眼差しから逃げるかのように、無意識の内に若干目を伏せてしまう。梟だの鳶だのと何事かを呟きながら自身の黒い瞳を真っ直ぐに見つめる彼の眼差しは、自身の心の奥底を見ようとしているような、─言うなれば自身すらも知り得ない深層心理を見透かしてくる鏡のような─近付いてくる彼の指を避けるように、一歩後退りかけた時。彼のものらしい携帯電話が、雰囲気に似合わぬ軽快さで鳴り響いた。彼の意識はどうやらそちらに向かったらしく、自身から指先が離れていく。呟きを拾うに、仕事の関係者かなにかなのだろう。大人しく引き下がってくれるのかと思えば、彼は何やら不服そうな表情を浮かべ、同じく不服そうな呟きを溢しつつ、自身と携帯電話をちらちらと見比べていた。このままだとかなり長い時間拘束されそうな気がして、彼が何か面倒なことを言い出す前に口を開く。「…明日、シフトが終わってからなら…話す程度の時間はあります。明日は特に予定もありませんので、別に構いませんよ」その言葉は本当、ではあった。事実、明日のシフトは昼の0時まで。─そこからならば、多少の長話に付き合わされたとしても夜までには帰ることができるだろう。とは言え初対面の相手にフルネームまで教える気は流石に無かったが、「…名前だけは…容姿に似ず、女性らしいとは言われます」とかなりぼかし気味に、遠回しに想像できる程度の手掛かりは与えておいた。そこまで喋ったところで「では、失礼します」と軽く会釈をし、駅の方向へ向かって踵を返し)
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