掲示板ファンさん 2023-10-09 19:52:48 |
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(/ それなら安心しましたと言いますか予想通りでしたと言いますか…()でも折角合ったご縁ですから、私が勝手ながら大事にしたく思う事は許して下さいませ…!!それから、ひとまずのP3Rクリアおめでとう(?)御座います!!() )
( 到着したビルは聞きしに勝る廃墟具合。歩く度舞う埃に、此方は擽ったくなる鼻と口を袖で押さえて咳を一つ。「……人よりも、獣が現れそうな所ですねえ。」などと、冗談半分に呟いた視線を床に落とせば実際、枠だけが残った窓から吹き込んだらしい砂を薄く被った其処に、野良の犬猫や鼠の痕跡らしきものが散らばっている。それからきょろり視界を巡らせれば、埃を払う彼の他、壁には風化しかけた落書きの文字やらスプレーで描かれた絵やら、場の治安を表す品の悪い諸々とも目が合った。「…ビル全てを探すのは、骨が折れてしまいそうですね。」ロザリーさん、と一つ試しに捜索者の名を呼んでみる。壁以外に遮蔽物は殆ど無い空間に放ったその声は、多少の反響を残しただけ。また静寂に戻ってしまった其処に困ったように眉を下げた。それでもビル内を練り歩く最中の時折に、糸口の探りに見えない彼女へ呼びかけて――コツン、と何かぶつかるような音が聞こえたのは、階段を登って三階に着いた頃。「……おや。」一度同行者の彼の方を振り返るが、音の出所は明らかにそちらではない。今度は注意深く、辺りをじっくりと観察し――汚れた床に、己達よりも小柄な人間の足跡を見付ける。それを辿っていった先、ドアも壊れた一室の壁際に、長い黒髪の女性が蹲っていた。場所が場所だけに、ともすれば幽霊かと紛うその発見状況に戸惑うでもなく、ただその傍にそっと歩み寄ってしゃがみ込み、「……ロザリーさん。」一言そう名を呼んでみると、彼女の肩が僅かに跳ねた。その反応に確信を得て、「ロザリーさん。貴女の妹さんから御依頼を受けて捜索に参りました、探偵のアシュリーと申します。」己の正体を名乗り、また次の言葉を繋ぐ直前――己の名を繰り返した彼女が酷く怒りに歪んだ顔を上げて、此方に掴みかかってきた。「おっと、」支えも何も無い身体は尻餅を突いて、そのまま何か不明瞭な怨み言を吐き散らす女性を見上げ、「いけませんよ、ロザリーさん。少々落ち着いて――」宥める台詞を紡ぐが効果は見られない。それどころか、かえって神経を逆撫でしてしまったらしく、彼女の細い両手が己の喉に絡む。そのまま絞めるつもりである事には気が付いた様子、しかし抵抗はおろか慌てる素振りも無く、寧ろ少しばかり愉しそうに口の端を弛めながら、助けを求める合図に刑事の彼へと視線を投げて )
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