…… (そんな相手の感情にも気付いていないのか、横をすり抜けて歩いていく。そのまま誰に止められることもなく屋外へと向かい、近場のベンチにぽすんと腰を下ろした。相変わらず感情の読めない、ぼんやりとした眼差しで目前に広がる風景を眺めていたが、ふと手に握り締めたままだったシグナルチェイサーに目線を落とし、何か思うところがあるのかそれを暫くの間見つめており)