Mermaid Rhapsody(〆.)

やっぱりほんとだったんだ…！
(相手の言葉にあの童話は実話だったのかもしれないと期待を込めた目を向けつつ「いいなぁ…僕も海の中に生まれたかった、」自分にとっての人魚のイメージは海を自由に泳ぎ、魚たちと歌って話して、楽しく過ごしているというもの。実際はもっと現実じみた世界だろうが、それでも海洋生物が好きというのは小さい頃からで。そういえば記憶の中の1番古い将来の夢がイルカになることだったな、などと思いをめぐらせつつ)

海、帰りたくない？
(不可抗力で捕まえられた彼はどんな気持ちでこのガラスで囲まれた水槽にいるのかと少し眉を下げて。自分がしたことでは無いとはいえ、自分と同じ人間が彼の自由を奪ったのは事実。多少なり罪悪感を感じてしまい「ごめんね、…なんでも協力するから…。」と表情を曇らせ。まずこの水槽には彼以外に何も無い。殺風景で寂しいだろうと自信の描いたイルカの絵をちぎっては水槽の下の方にペタ、と貼り付けて)