着ぐるみパンダさん 2023-10-01 17:35:13 |
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……とこのように本授業では近代日本の文学作品を取りあげて、君たちには評論をしてもらいます。なに、自分で考えた内容でよろしい。誰かの考えをなぞらえる必要は無いですからね。
…終了5分前なので、今日は早めに終わりにします。来週からは「檸檬」を精読するので一通りは読んでおくように。
(気づけば一限目が終わる頃合いとなり、締めの言葉を送った。梶井基次郎が書いたその作品の名を口にするだけでも、気持ちが上向きになる気がする。何しろこれからの講義が楽しみだった。それは生徒たちの意見や考察がいつ聞いても新鮮に感じられるからで、感情を表には出さずとも期待を胸を膨らませていた。文学は面白い。だからこそ授業を真面目に受けて欲しい、と感じていた。教室にいる生徒の数が疎になったところで「笠原君、ちょっと」と一言、声をかけてから相手に視線を送っており)
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