蝶の止まり木(〆)

蝶の止まり木(〆)

着ぐるみパンダさん  2023-10-01 17:35:13 
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数あるうちの一つに過ぎない、かも?

お相手様決定済!

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  • No.21 by 安曇弘  2023-10-10 23:22:44 


ああ。……ではまた次回の講義で。

(忙しない様子で学友の元へ走っていった相手を別れの挨拶でもって見送った後で研究室へと戻る。笠原の事を明朗快活な生徒だったなと思いながら整理整頓された机の元へ。今日のところは担当講義は1限以外に無いので、学会に向けて発表する予定である論文の執筆が進められそうだ。室内の本棚には論文集や分厚いハードカバーの本の数々、さらには貴重な初版本を含む古書が所狭しと並んでいる。椅子に深く腰掛けてのんびりと寛いでいると、院生が段ボール箱を運んでやって来て「先生、荷物が届いたようですよ」と一言。それを聞いて依然真顔を浮かんでいるものの、一瞬灰色の瞳がきらりと輝いて)

ありがとう。…うん、どうやら注文した本が届いたようだな。

  • No.22 by 笠原大和  2023-10-11 11:04:48 


ごめんってば~!
(教室を後にして、少し経った頃。学食で友人たちに何話してたんだよ、や食べようと思ってたやつ売り切れたんだけど、と言葉は多少きついものの声には揶揄うような色を纏った野次を飛ばされつつ、昼食を口にしていた。綺麗に平らげてトレイを返し、次の講義に向かう友人たちと一旦別れて図書室へと歩を進める。慣れた様子で窓際の一人掛け椅子に腰を下ろし、近場にあった太宰治の著書を手に取って読み始めた。時間も忘れて本を読んでいるうち、いつの間にか空は赤く染まり始めている。何冊目かを読み終わったところでようやっとそれに気付いたのか、慌ただしく帰る用意を済ませ、図書室を後にし)

  • No.23 by 安曇弘  2023-10-13 18:36:45 




…君、奇遇だな。さっきまで其処で何を読んでいたんだね?

(業務や執筆を進めて気づけば帰宅する頃合。肩に黒色の革鞄をかけて図書室の前を通り過ぎたところ、奇遇にも講義で鮮烈な印象を残した文学青年を前方に見かけたので思わず声を掛ける。図書室では自習や調べ物、あるいは休息の目的で利用する学生が多いだろうが、おそらく彼の場合は違う。あの時檸檬について話してくれた時の眼差しはまさしく本を愛する者のそれだった。先程までどんな作品を読んでいたのか気になったので、ふと尋ね)

  • No.24 by 笠原大和  2023-10-14 08:05:16 


えっと…斜陽と、人間失格を読んでました。
(後方から聞こえてきた教授の声に驚いたのか、廊下を歩く足に急ブレーキが掛かった。危うく躓きそうになりながら教授─がいると思われる方を振り向き、いつもの人懐こい笑みとぶんぶん振り回す尻尾の幻覚を浮かべながらそちらの方へ歩み寄る。ふと気になったのか教授の鞄にそれとなく目を遣り、「それで…教授は何をされてたんですか?」と聞いてみて)

  • No.25 by 安曇弘  2023-10-14 19:37:57 


そうか、太宰治を読んでいたのだね。繊細な心情描写が実に良いと思う。

僕も先程まで研究そっちのけで本に没頭してしまってね…中には文献資料やら書類やらを締まっているよ。今書いているのは漱石やハーンについてだが…すまない、一方的に話してしまった。

(心を掴まれるような眩しい笑顔を前にして、普段よりも口調が柔らかくなる。ゼミを除けば元々生徒と交流する機会が少なかったので、本について語るのが楽しく、内心喜んでいた。相手が読んでいたという作品のタイトルを聞けば共感の余りゆっくりと頷いた。質問には読書をしていたと返答し、一旦研究分野について話し始めるとついつい長話になりそうだったので自分で制止してから謝り)

  • No.26 by 笠原大和  2023-10-14 21:07:16 


いいですよね、夏目漱石!俺、漱石の作品だと「こころ」とか「それから」とかが好きで…
(教授の謝罪にとんでもない、とでも言いたげに首をぶんぶんと横に振ってみせる。そうして自身もまた目を輝かせて語り始めては「他にも…夢野久作とか!「ドグラ・マグラ」は確かに不気味ですけど…それ以上に面白いんですよ!」と熱くなりかけたところで何かに気付いたらしく、しゅんと項垂れながら「あ…すみません。本のことになると、つい熱くなっちゃって…」と申し訳無さそうに笑い)

  • No.27 by 安曇弘  2023-10-17 19:25:01 


…いや、良いんだよ。どれも僕が好きな作品ばかりだ。まさか、夢野久作も読んでいるとは思わなかったがね。表現が独特で考察し甲斐がある。

(話してくれた内容から彼がジャンルを問わず読んでいることに気づき口には出さずとも意外だと思ったのと、これまで持っていた印象がガラリと変わったような気がした。まるで宝石のような輝きをもつ瞳に、あるいは文学青年の熱量に飲み込まれそうになって眼鏡を上下させ少々後退ったが、感心のあまり頷きながら話を聞いていた。ふと腕時計を見遣ると数十分経っておりこの後急用でもあったら相手に悪いと思ったので、ふと尋ね)


…足止めして悪かったね、結構長話をしてしまったみたいだ。
この後用事は無いかい?

  • No.28 by 笠原大和  2023-10-18 08:12:52 


いえ!今日は別に…講義ももう無いですし。
(急に早口で語り出して引かれなかったことに内心ほっとしつつ、楽しそうな笑顔を浮かべる。教授からの問い掛けには元気な返事を返し、「俺こそ、引き止めちゃってすみません!」と勢いよく頭を下げた。用事はないにしても、早く帰らないとまたコンビニ弁当を食べる羽目になる。バタバタと慌ただしい足取りで廊下を走り、教授の目の前から姿を消して)

  • No.29 by 安曇弘  2023-10-18 10:34:55 


いつの間に。まるで向日葵…いや嵐が過ぎた後のようだな。

(少々慌ただしくはあるが元気があって何よりだと思い肩をすくめ、独り言を溢して帰路につく。翌日の朝、いつものように研究室に行くと入口の前には新たに段ボールが積まれていた。学生が言うには知り合いの祖父から貰い受けたが趣味では無くてどうも読む気にはなれず、貰ってほしいとの事。中身を一瞥すると、絶版本や署名付きの初版本など貴重なものばかりではあるが、本棚に収まる量でもなく腕を組み考えている様子で)

澁澤龍彦の初版本じゃないか。本当に要らないのか?
此処は図書館では無いぞ、全く。…さて、どうしようか。

  • No.30 by 笠原大和  2023-10-18 16:42:13 


ふあ…
(行きの電車で檸檬を読んでいるうちに、どうやら寝落ちていたらしく、大学のある駅で降りつつ大きな欠伸を一つ。まだ眠い目を擦りながらキャンパス内を歩いていると、研究室の前で教授が腕組みをしつつ立ち尽くしている姿が目に入ったようで、いつもより多少ふわふわとした声色で挨拶をしながらそちらの方へと近付いていき)
あ…おはようございます。どうかしたんですか?

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