ぐすっ……おにー……さんっ (近付く足音と聞き覚えのある声。優しく抱き締められた腕の中はあたたかく、ほわほわとした安心感で胸の中が満ちていく。困ったときに颯爽と現れて助けてくれる、その姿はやっぱりヒーローそのもので、ずっと変わらない憧れで。ぎゅっと抱き締め返したあと、安堵の息と共に小さく呟いて) ……よかった、また会えて