アイドル様 2023-09-16 18:48:49 |
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、……分かってるくせに。限界まで追加でいいわ。
私は求められてる限り与えるべき存在だもの。
( チケットが完売しているのは何となく察してはいたのだが、まさかそこまでだったとは思わずに1度だけぱち!と瞬きをした後にすぐに意識を整えるように軽く息を吐けば、ソファの背もたれに少女らしい華奢な背を預けて笑い。〝 ファンが求めるのならばそれに全て完璧に応えるのが理想の偶像 〟なんてよくさくらは自分を追い立てているが、今回はまさにそれ。自分個人の感情などは放っておいて、それなりの報酬と愛をもらっているのだから。さくらは背もたれから起き上がれば膝に肩肘をついて「 会場の時間ギリギリまで入れて。 」とこちらを心配そうに見つめる雪空の瞳に普段のアイドルの笑顔とはまた違う、自信に溢れた笑みを浮かべて。 )
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