掲示板ファンさん 2023-09-16 14:07:27 |
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(退屈そうに時折足を組み変えつつ、モニターに映された映像に視線を移す。そこには大人の拳程もある氷塊を周囲に向けて投げつけ、周囲を凍らせ、癇癪を起こした子供のように暴れる─まあ、今回の特殊個体はいい大人だが─が映し出されていた。2分ほどで映像から目線を逸らし、明確に言葉には出さないものの相棒と同じく嫌を全面に押し出したような表情を浮かべる。と、相棒に向いていた幹部と上司の"有り難い"嫌味の矛先は自身へも向いてきた。お前は態度がどうの、能力がどうの云々、それは完全に無視を決め込んで右から左へ聞き流し、相棒の声に応えるようにデスクから飛び降りた。管理室を出る前、思い出したかのようにオペレーターの方へ視線を向けると「…情報ど~も。情報のお陰で、相性最悪の個体の制圧に向かえるようになったよ~」と声の嫌味も刺々しさも隠そうとしない、表情も普段の笑みではあるのだが瞳の奥が笑っていない笑みを浮かべながら取って付けたような謝意を述べる。普段の自身から放たれることはない、冷え冷えとした空気に中てられたオペレーターが固まっているのも無視し、キーホルダーの擦れる音を残して相棒とともに管理室を後にした。腹いせのように扉を勢い良く閉め、足音も甲高く廊下を歩く。ロビーを抜け、いつも通り駐車場に到着した所で「後ろ乗って~」と軽い調子で呼び掛けながら、相棒に向けてヘルメットを投げ)
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