掲示板ファンさん 2023-09-16 14:07:27 |
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(案の定と言うべきか、今しがた差し出したリップクリームは相棒の手に弾き飛ばされ、軽い音を立てて部屋の床にコロコロと転がる。次いで振り上げられた片手から食らうであろう衝撃に備えてぎゅう、と一瞬目を瞑ったものの、頬に食らった衝撃は随分と軽いものであった。きょとんとしたような表情で目を開くと、目の前には何とも表現し難い表情を浮かべた相棒がおり、─先程から視界が妙に狭いのは、どうやらその手が自身の額と目元を覆い隠しているからであるようで。声自体は弱々しいものの、いつもと同じトーンで自身に毒を吐き出す相棒の姿に少し安心したようで、思わず小さな笑みが唇の端から漏れた。─少しして、相棒の手から開放された後にふと聞こえた、何かが転がる音に床の方を見遣ればそこには凝固した相棒の血液がいくつも転がっている。それを少し見つめた後、大丈夫か、と声を掛けようとした瞬間、相棒は猫のように素早い動きで自身から距離を取ったかと思えば、指先以外は全てブランケットに包まった─達磨のような姿になってしまった。ブランケットの所為で少しくぐもってはいるが、"もう帰れ"という相棒の声が耳に届く。これ以上虐めてしまえば、いよいよ口を利いてくれなくなりそうだ─内心でそう呟くとソファから腰を起こし、転がったリップクリームを拾い上げた後、相棒の家の扉に手を掛けて─「ん、じゃあ帰るよ。おやすみ」きっとブランケットに阻まれて相棒からは見えやしないだろうが─とびきりの甘さと柔らかさを纏った笑顔でそう言い残し、相棒の家を後にした。その後は冷たい夜風に身を震わせながら愛車に乗り込み、自室に戻った途端に崩れ落ちるようにソファへと身を預けて眠り)
(ですね…結局主人公って器用貧乏なんですよ…()ええ、恐らくいますよ…まあでもコイツ、ワンナイト期はよっぽど気に入った人以外ワンナイト(意味深)の後に連絡先即消去でしたからね…()だってよイヴ!!ちゃんと自覚しなさいね~??じゃないと怒るよ(私が)!!くっ…この顔面人間国宝め…!!!())
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