掲示板ファンさん 2023-09-16 14:07:27 |
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(現場へと到着し、ざっと見回す。逃げ出す群衆の奥に居るのは、まだ10代前半の少女だったが─彼女の抱えるぬいぐるみから何故か嫌な感じがして目を逸らした。─と、自身の耳に飛び込んできた相棒の異様な声。そちらを振り返り、どうしたの、と言う前に発砲音、銃弾が自身に向けて真っ直ぐ飛んでくる。「…っ!」咄嗟に銃弾の命中する部分に能力を使用し、紙片化する─イヴの顔、その右半分がバラバラと解け、銃弾はその隙間を掠めた。残った左目で見据えた、こちらに銃を向ける相棒の顔は、歪な敵意としか呼びようの無いもので塗り潰されている。紙片化を解除し、元の姿に戻るなり脳がぐるぐると回り始めた。─直前の警告、媒介は人形だと言っていた。だが機関の鉄則として、特殊個体の殺害はご法度。なれば─反射的に腰から月光を抜き、思念誘導式ハンドガンを相棒に向けて構える。照準の先に有るのは特殊個体でなく、相棒の脳幹。知らず、ハンドガンを握る指先が震えた。─相棒は自身と同じく手練れだ。手加減すれば、自身が死ぬ。そんなことは分かっていても、トリガーに掛けた指に力が入らない。僅かに開いた唇をきつく噛み、照準を手足にずらし、引き金を引く。"念の為"と開発課の友人から持たされた、対人用軟弾頭が火を吹いた。その銃弾は相棒の左二の腕の肉を少々抉り取り、ついでにショーウィンドウのガラスを粉々に砕く。特殊個体の少女の居る辺りにガラスの雨が注ぎ、彼女は"痛い"だのと悲鳴を上げてその場を飛び退いた。─何が、"痛い"だ。人の相棒を、強制的に操っておいて。規則が許すなら、お前なんて─心の底に、何やらドス黒いものが溜まっていくのを自身でも感じた。頭を振ってその思考を掻き消し、相棒の方へ向き直り)
(ですよね!!イヴは傷が似合う男なのでついつい…()了解です!!ええ、勿論大丈夫ですよ!!)
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