掲示板ファンさん 2023-09-16 14:07:27 |
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(─矢張り、自身が思った通り。馴染みのバーのシックな内装に、髪やら服やら散々弄り回した相棒の姿は良く映える。ここの常連だと言われても全く違和感がないくらいだ─だがカウンターに座るなりボトルを睨みながら相棒から吐き出された、飲まないという旨の言葉にいつものことながら思わず苦笑を浮かべた。カウンターに立って相変わらずグラスを磨くマスターの、もう慣れた無愛想な無表情の中にも、僅かながら苦いものが浮かぶのが見て取れる。「え~、折角バー来たのに~?弱いカクテルで良いからさ~、飲もうよ!」そう声を掛けておきながらも、先程から蓄音機ばかり見てこちらを見ようとしない相棒の返事は聞かないままに「マスター、マティーニとスクリュードライバーお願~い。オレがマティーニで、こっちがスクリュードライバーね~」と勝手に注文を飛ばしておいた。マスターはあいよ、と低い声で承ったきり沈黙し、無言でシェイカーを振っている。─自身もバーの雰囲気に浮かされていたのだろうか。ふと、普段相棒の前で吸うことはない煙草を取り出し、ジッポライターで火を点けた。ジジ、と僅かな音を立てて煙草の先端が赤く燃え、一応配慮として相棒からは顔を背けつつ、店内にふわりと紫煙を吐き出す。窄めた唇から煙を吐き出す表情からは、普段の明朗さや軽薄さが綺麗さっぱり消え失せ、何処と無く憂いを帯びた─普段のイヴを何も知らない女性なら、この表情だけでころりと落とされてしまいそうな─元来の美貌を存分に発揮したものとなっていた。そうこうしている内に、相棒と自身の前に押し出された華奢なカクテルグラス。ふ、とそれに目を遣りながらも相変わらず煙草の煙を揺らしており)
(あ゛り゛が゛ど゛う゛ご゛ざ゛い゛ま゛ず゛!!!(特大爆音)うーん…強いて挙げるなら僕ですかね…普段は偏屈で堅物な"私"タイプの人が酔うと"僕"になるなんて最高じゃないですかそんなの()ちょっとイヴの顔面偏差値の高さ見せつけてみました!!!憂いを帯びてそうな表情で黙って煙草吸ってるとホントに絵になるんですよコイツは…())
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