掲示板ファンさん 2023-09-16 14:07:27 |
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(白猫のキーホルダーを眺めている内、知らず蓄積された疲労の所為か、それとも単純な眼精疲労の所為なのか─ベッドの上に座った姿勢のまま、少しばかり転寝をしていたらしい。医務室の中の壁掛け時計にそれとなく目を遣ると、自身が医務室のベッドに放り投げられてから早三十分程が経過していた。そして当然だが、眠る際に手の力が抜けたらしく、今しがた眺めていた白猫のキーホルダーは自身の腹部辺りに転がっている。ギプスで見た目だけは大袈裟に固定されている腕の痛みは最早完全に無くなり、多少動かしてみても違和感がない。ここまで治ればもう良いだろう、とベッドから降りようとした所で医務室の扉がいきなり開き、入り口で医療助手に道を塞がれている相棒の姿が目に入った。ベッドから降りかけていた脚を戻し、行儀悪く脚を組んだ、転寝をする前の─怪我人とは到底思えない程態度の悪い姿勢を取る。ベッドからでははっきりとは聞こえないが、相棒と医療助手は何やら話をしているらしい。医療助手の能天気な笑みとは対照的に、相棒は意地を張るように黙り込んでいたが、ややあって相棒の方が根負けしたらしく不貞腐れたような表情で口を開いた。良いよ、だの何だのといった形に医療助手の口が動いたのとほぼ同時、相棒の大きな舌打ちがはっきりと聞こえてくる。うっかり吹き出しそうになりつつも、いつもの笑顔を浮かべてベッドへやって来る相棒を待つ。投げられたオレンジを片手で受け取り、あんがと、と軽く礼を述べながら皮を剥くのも億劫そうに一瞥した後、丸齧りした。口に広がる柑橘の爽やかな風味を感じ、寝惚けている脳が目覚めるような感覚を感じながら、医療班長に手当てされた腕を彼女に怒られない程度に軽く振ってみせる。「も~、この通り!治った治った!エリザちゃんすごいよね~」とお道化るように笑い声を上げながら医療班長の名を呼んだ。捜し物をしていたらしい彼女はその名に反応して顔を上げ、なんですか、と自身に近寄ってくる。ついでに相棒の姿も見つけたらしく、送り出した時と同じように軽く会釈をしながらわざわざ迎えにまで来て下さったんですか、と送り出した時よりは愛想を損なった声で問うた。それに相棒が何か返事をする前に、自身が「そ~そ~、頼んでたの!じゃ~ね!」と捲し立てて相棒の手を取り、医務室を後にして廊下へと出る。ふと、気になっていたこと。「アーネスト、運動不足じゃな~い?運動しようよ!」と相棒の顔を無駄に真っ直ぐ見つめてそう口を開き)
(ああ…イヴ絶対いらんもの付けてますね…ゲーミング発光機能とか、刀身部分のホログラムとか…そしてアーネスト様の武器を借りた時には確実に「どのマガジンか分かんないんだけど~」ですね()了解しました!!どれだけ文句言われても笑顔で受け流して連れ出させますね!!()ちょうどイヴ怪我(治ってる)してますし、午後は半休にしちゃいましょうか!)
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