斎藤 悠介 2023-09-13 21:51:55 |
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( あれから2年間。ふとした瞬間に思い出す彼のこと。距離をとってからというもの連絡をとることも、会うこともなくこれだけの月日が流れてしまった。勿論こちらから連絡をしようと思ったこともあったが、何か気まずいものがあり。もう彼は自分のことは忘れてしまったかもと思いつつも僅かな希望を抱き、スマホの画面から連絡先を見つけてはこうやって思い悩む様に自分が未だに彼のことが好きなのだと思い知らされる。
珍しく職場の飲み会があり参加をした帰り道。他の同僚よりも先に店を出たことがいけなかったのか、2人の男性に絡まれてしまった。迷惑そうな表情を示しつつ丁寧な言葉で断りを入れたのだが、一向に前から退いてくれる気配がない。どうしたものかと困っていると掴まれた右手。)
「いいじゃん、お兄さん1人でしょ?一緒に飲みに行こうって」
…いや、だから無理です、離してください。
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