斎藤 悠介 2023-09-13 21:51:55 |
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( 流石に先生から注意されれば皆口を閉じるがそわそわとしたような空気が流れる。周りは違いに気付いてないだろうがいつも集中して彼の声を聞いている自分には分かる。聞いた事の無い声色を出す先生に思わずにやけそうな口許を大きなジャージの袖で隠すと目を細め、その後の授業は何事も無く過ぎて終わりのチャイムが鳴る。号令が済むと女子達が自分の周りに集まりジャージやボールペンについて興味津々に尋ねてきて程よくはぐらかしていたが男子の体育が早めに終わっていたのか、休憩時間に入ってすぐに美術室の扉が開いて友人と共に話題に上がっている制服に着替えた人物が登場すれば騒がしすぎる程に教室が沸き立って )
……え、なに、うるさ…マジでなに?天羽先生、なんかあった?男を使ったインスタ映えの極意みたいな授業してないとこんな事なんないと思うんだけど。
( 次の授業は美術、都合のいい北条に圧力を掛けて授業を早々と終わらせると微かに胸を浮かせながら美術室に向かう。ついてきていた友人に「最近、授業の意欲やばくね?」と笑いながら聞かれてこちらも笑い、返そうとしながら美術室の扉を開けば耳を刺すような女子の悲鳴に近い高い声が聞こえて意味が分からずに呆気に取られて呟く。女子達のテンションが異常に高い。男を利用した新たな映えでも覚えたのか、最初に美術室に入った自分が餌食になってしまったのか、ギラギラした目でこちらを見ている様子を見れば流石に引いて彼の元へそっと近付いて )
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