Clover . . 〆

いやまあ、もう良いけどさ。あー、きょうだｉ…兄妹！？

（確かに驚きはしたが、彼女らしい行動と言えば彼女らしい。それに黙っていた事に対して怒ったりもしていない訳で。気にしなくて良いと告げれば、彼女の次に発した言葉を復唱するが途中まで言い掛けて言葉を詰まらせると血の気が引いた様に頭の中が真っ白に。いや考えてみれば親の再婚になるのだから兄妹になるのは必然なことなのだが、すっぽりと重要なその点が抜け落ちており目を丸くして驚き。初恋相手が妹…この事実に動揺の色を隠せず、それでも変に思われても良く無いからと何とか誤魔化そうと咳払いを一つすれば「…うん、戸籍上の関係は兄妹だけど接し方とか今まで通りで良い、よね？」ぎこちない笑みを浮かべつつ続け。
父の事を聞かれ一瞬動きを止めるも「…父さんは仕事が忙しくて厳格な人だけど、女性には優しい、と思うよ。だから何も心配する事ないよ。」言葉を詰まらせながらも、あまり怪しまれない様に周りから聞いた父の印象を交えて話し。越して来たばかりの彼女や義母を不安がらせない様に、なるべく嘘のない考えられる情報を伝えて。そう話している内に黒と白で統一されたシックな雰囲気のリビングへ着くとソファーを指差し「適当に座ってて」と告げ、飲み物を用意する為キッチンの冷蔵庫へ行き）