Clover . . 〆

びっくりさせたかったんだー！今日から兄妹なんて、なんか変な感じ ～
( 内緒にしてたことに対して愚痴をこぼす彼を見て、ごめんごめんと謝りながら上記述べて。彼は今日から兄妹になったことに関してどう思うだろうか。やっぱり友達から急に家族に、なんて普通なら受け入れ難いことなのか。己の受け入れの早さが異常なのかもしれない。部屋内をキョロキョロして落ち着きのない己を見て何か気になる物でもあるかと聞かれ、ううん、何も！と答えれば「 音のお父さんに会うの緊張するー！ねぇ、どんな人？ 私の事どう思うかな！？ 」と少し不安そうに問いかけて。 )

いやまあ、もう良いけどさ。あー、きょうだｉ…兄妹！？

（確かに驚きはしたが、彼女らしい行動と言えば彼女らしい。それに黙っていた事に対して怒ったりもしていない訳で。気にしなくて良いと告げれば、彼女の次に発した言葉を復唱するが途中まで言い掛けて言葉を詰まらせると血の気が引いた様に頭の中が真っ白に。いや考えてみれば親の再婚になるのだから兄妹になるのは必然なことなのだが、すっぽりと重要なその点が抜け落ちており目を丸くして驚き。初恋相手が妹…この事実に動揺の色を隠せず、それでも変に思われても良く無いからと何とか誤魔化そうと咳払いを一つすれば「…うん、戸籍上の関係は兄妹だけど接し方とか今まで通りで良い、よね？」ぎこちない笑みを浮かべつつ続け。
父の事を聞かれ一瞬動きを止めるも「…父さんは仕事が忙しくて厳格な人だけど、女性には優しい、と思うよ。だから何も心配する事ないよ。」言葉を詰まらせながらも、あまり怪しまれない様に周りから聞いた父の印象を交えて話し。越して来たばかりの彼女や義母を不安がらせない様に、なるべく嘘のない考えられる情報を伝えて。そう話している内に黒と白で統一されたシックな雰囲気のリビングへ着くとソファーを指差し「適当に座ってて」と告げ、飲み物を用意する為キッチンの冷蔵庫へ行き）

うん、今まで通りでいいよ。音がお兄ちゃんかぁ ～！いっぱい甘やかしてもらわなくちゃ！なんちゃって。
( 兄妹という言葉に目を丸くして驚く彼を見て、家族になるんだから当たり前でしょ、と面白可笑しそうに笑い、彼の問いに上記答えた。確かに今まで友達だった訳だし、急に今日から兄妹です！なんて言われたら戸惑うのが当然だ。兄妹らしい距離感ってなんだろう、変に兄妹っぽくなると逆に話しにくいし、此方としても今まで通りに接してくれるのは有難い。「 そっかぁ。良かった！まあ私のお母さんが好きになる人だもん、絶対良い人に違いない 」彼から両親の話を聞いたことは今までほとんどと言っていいほど無かったが、彼が父親の事を話す時は何か抱えてそうな雰囲気があるものの、彼が隠している以上、此方から聞くことは出来ず。しかしこんな優しい彼の親だ、きっと優しい人なんだろうな。なんて思いながら案内されたソファーに腰掛けキッチンに向かう彼を目で追って。 )

言っとくけど、そんなに甘やかすつもりないからな？

（自分の初恋相手が彼女だと言う事を父親も知らない筈だが、それでも何だか恨めしい。可笑しそうに笑う彼女を見て、今の自分の反応も予想していたのかどうか。何方にせよ、其処まで笑われると少しばかりイラッとして横目で彼女を見つつ戒めるかの様に上記を。
「はははっ…絶対、ねぇ…まあそのうち分かるよ。」冷蔵庫を開けて冷たい麦茶を取り出し、棚からコップを二つ取り出しながら意味深に答え。麦茶を注いだコップと彼女の手土産のバウムクーヘンを切り分け乗せた皿をトレーに乗せ、リビングへ移動。彼女の前のテーブルに麦茶とバウムクーヘン、フォークを置きつつ）

ごめん、飲み物これしか無くて。うちは男二人暮らしだから洒落た物がなくてさ。

（／お忙しいのかな？
気長に待っておりますので、その時はリアル優先してくださいね。気長とか言いつつ矛盾してしまいますが、上げますね。）