匿名さん 2023-09-10 00:12:55 |
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……僕も、あなたが義賊だとは思わなかった。
(隊服と剣がなければ騎士に見えないと知人に言われたことがあるため、自分が一般人に見られがちなのは自覚しているが、親切な人だと思っていた相手が盗みを働いていたということにショックを受けていたため、悲しせうな声で彼が義賊だとは思わなかったと語る)
……『かつての俺たち』……。そっか、あなたたちも、義賊に救われたんだね……。
あなたたちが盗みを働いた貴族や商人……みんな、黒い疑惑に包まれてる人ばかりだった。けれど、僕ら騎士団は、確実な証拠を掴めずに、彼らを野放しにしてしまっていた……。
(足が回復してきたのか、仮面とフードを再び被る彼を他所に、俯いたまま暗い声で語る。
被害にあった貴族や商人たちが、裏で弱者を苦しめているという話は、騎士団の耳にも届いていたものの、確固たる証拠がないために、捜査に入ることが出来なかった。
民を守るために騎士になったというのに、何も出来ないのがずっと歯がゆかった)
……だから、たしかに、あなたの言うことは正しいかもしれない。あなたたちは、ぼくらが捕まえられなかった人に罰を与えて……それで救われている人もいるのは、たしかなことだから……。
(それだけに、本当に目の前て彼は捕まえるべき人間なのか?自身の目にはやや迷いがあった。結果的に人のためになっているが、盗みは盗み。他に方法があるはず。いや、ないからこんなことになっているのでは無いか?そんな葛藤に襲われていた)
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