殺し屋 2023-09-02 21:51:04 |
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(自信作などという言葉が彼の口から飛び出すと、ぴくりと眉が一瞬だけ反応をする。自分は彼を最高のものにすると決心していたが、彼の方からそのような類のことを言われるとは意外だったからだ。ここまで育つのならば、もっと早い内から目を掛けておくべきだったなどと、いくつしたか分からない後悔をする。初期の彼についての記憶はほとんど持っていない。どうせ三日と経たずに失敗をし、他の者の手に掛ると思っていたからだ。しかし苦戦こそしたが、彼には適度な慎重さと向上心があった。気が付いた頃には自分の弟子の中で最も出来が良くなっていた。偶には讃詞を与えてやろうか、そう思った刹那、震えていた手に激痛が走る)……お前は、顔色など、いちいち…気にしているのか(持っていたコップを机に置くと彼の言葉に応えるべく、言葉を絞り出す。一つ一つの声量が違い、まるで出来の悪い合成音声のようだ。程なくして痛みは引いたものの、久しく発作しなかった痛みが、あろうことか彼との会話中に発作した焦りは額に汗を浮かばせた)
(/ 分かりました。何かありましたら遠慮なく仰ってください!)
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