異世界の創造者(スレ主) 2023-08-24 16:02:04 |
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【《マファリム王国》〈市場〉[夏菜子/カリア]】
>市場ALL、ルチル(バニカ、セレソ、サミュエル)
カリア「え…?!そんな、泊まるなんて出来ないっす、俺らは見ず知らずの人間ですよ!?」
目の前の人から突然案内すると共に「宿がないなら泊まるか」と聞かれて慌てた様子でそれを断ろうと両手を横に振る。
宿がないのは事実だ。だが、いきなり世話になるのは流石に申し訳がないし、それに迷い人である事がバレた場合何をされるかわからない。夏菜子のこともある…
生憎自分は嘘をつくのが絶望的に下手だ。だから上手いこと嘘はつかず、事実だけを伝えて乗り切る他ないし…と、そう考えていたその時。
衝撃的な一言を発せられる。カリアは彼の自己紹介、及び_発言を聞き、ただ冷や汗を流すほかなかった。
「四…貴族…!?」
貴族、と言う言葉を聞いて確信する。
立場が上の人であることを。
それと同時に、何故貴族の人間がこの街へと出ているのか。
それも、今の自分達の状況を聞けば納得が行った。
「…なるほど。わかりました。では…ルチルさん。貴方の家まで連れて行ってもらえませんか。」
四貴族の存在を認知したお陰か、一気に緊張が解ける。
恐らくこんな遠回しに発言をしなくても、相手側はもう既に分かっているはずだ。
自分達が”この国の人間ではない”ことを。
夏菜子「お家に行くの…?」
カリア「大丈夫だよ、夏菜子。怖くないからね。」
話を聞いていた夏菜子は若干の恐怖心を覚えながらも父親であるカリアにそう問いかける。
カリアはその様子を安心させるように微笑み、そして彼女を宥めた。
一方夏菜子は首を赤い服を見に纏った女性達の一部しか聞こえない会話によく耳を澄ませていた。
夏菜子「…(あらそい…ふたつのはばつ…?難しいなぁ…)」
だが、子供である夏菜子目線からしたら頭に入ってくるのは断片的かつよく聞かない単語ばかりだった為か、それを理解し切る事は難しかった様子で、暫く耳を澄ませていたがやがて聞くことを諦めた様子で。
【《ミカレヌ魔国》〈路地裏〉[シグマ]】
>モルガン、路地裏ALL
「質問を許すって…エラソーにしやがって…」
相手側はある程度のことは知っていることを話してくれたので、情報提供をしてくれることに少し状況がよくなっただけではあるが、まあ彷徨うよりかはマシか、と考える。
相手側の質問を許す、という発言に若干の苛立ちを覚えたが、自分の立場的に下手に文句を言える立場ではないことを察して、さらにその状況にさえ少しイラッと来たものの、とりあえず落ち着いて相手に質問をすることにする。
何から質問しようか。
この世界のこと、モルガンという者はどう生き凌いできたのか、そしてこの場所がどこなのか、仲間は無事なのか……ああ、いざ考え出すと都合よく質問ばかり出てくる。そのせいでシグマのイライラはかなり高まっており、目を見開いては大声で叫ぶように言い
「………だーーーー!!!質問しろって言われても、一個に絞れねェよ!!!
そもそもここはどこだよ!!!お前はどうやって生きてたんだよ!!!っつーかこの場所はなんなんだぁあ!!!」
と、ヤケクソと言わんばかりに質問を飛ばしまくってはキレ散らかしそうになっており(いや、恐らくもうキレ散らかしているかもしれない…)
【《メレーヌフォレスト》〈森〉[バチキン]】
>レイチェル、(ハルル)、森ALL
「レイバチか!宜しくバチ!私はバチキン、気軽にバチキン様と呼んでもらっても構わんバチよ~~♪」
相手の名前を聞けば、こちらも都合よく自己紹介をする。余計な蛇足()が付け加えられているがバチキンの性格上仕方ないことである。
バチキンは自己紹介をし終わった後、レイから地図ならある、と見せられる。
「おお!でかしたバチ!お前子供のくせに大したもんバチなぁ~!」
嬉々として地図を見るバチキンだが、IQが小学生より下手したら低いかもしれないくらい低い頭脳を持ち合わせている為、よくわからないで済んでしまった。
「なんだバチこの地図…分かりにくすぎるバチ!!」
とひとしきりまたキレそうにつっこんだ後、少女から「目標を見てないか」と問われれば、バチキンは涼しい顔で返した。
「はっはっは!当然!そんなの見てるわけねーバチ」
と、自信満々に発言して。
【《マファリム王国》〈海〉[チャーリー]】
>リク、アクセル、ノエル、クレア、海ALL
「ああ、ありが…って、きゃああーーっ!?クレアさん!?」
傘を刺してくれた親切な人に御礼を言おうとした途端、その親切な人物がまさか見知った人であったことにひどく驚き、「な、なんでバレたんでしょう…変装は完璧だったのに…!」
と、悔しげな言葉を漏らした後、とりあえず目の前にいる人達に観念した様子で苦笑いをしながら真実を話そうと思ったが、男性の話を聞いて目を丸くする。
「人類滅亡…?それは凄く…大変でしたね…え?でもこの国は安全で__」
そう話そうと思った瞬間、相手がどう言った人物かを直感で理解した。
__ああ、この人は…異世界人だ、と。何となく察する事ができた。
「…クレアさん、これって…」
と、確認するように自身のメイドであるクレアに近づいてはコソッと話して。
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